実装のポイント

NOKグループが初めてオフサイト型フィジカルPPAを導入した事例。電力会社(中部電力ミライズ)との長期契約により、自社敷地から離れた太陽光発電所の再エネ電力を「フィジカルPPA」として調達する仕組みを実現した。特徴は「営農型」発電所の採用で、農地と発電の二重活用による地域共生を組み込んでいる点にある。

具体的な手順

  1. PPA事業者との契約締結: NOKは中部電力ミライズと「オフサイト型フィジカルPPAサービス契約」を締結(2026年3月26日より供給開始)
  2. 発電所の選定: 静岡県掛川市内の営農型太陽光発電所(敷地約8,538㎡)を選定。太陽光パネル下でレモンを栽培する農業との二重活用が条件
  3. 電力の供給経路の設定: 発電所から一般送配電網を経由して静岡事業場(牧之原市)へ再エネ電力を送電。送電ロスに対応した「フィジカルPPA」方式を採用
  4. 調達規模の設定: 静岡事業場の年間使用電力量の約5%相当(年間約93万kWh)から開始し、グループ展開への実績を積む段階的アプローチを採用

得られた結果

  • 年間約93万kWhの再生可能エネルギー調達を実現
  • 年間約380t-CO₂の排出削減効果
  • 農業と発電の両立による地域課題解決(掛川市でのレモン農家の安定収入支援)
  • NOKグループの長期環境ビジョン「Twin Green Plan 2030」における脱炭素ポートフォリオの拡充