実装のポイント
古河ユニック(古河機械金属グループ)は、千葉県佐倉市の佐倉工場に1,535kWの太陽光発電設備を設置し、2026年4月から稼働を開始した。工場屋根面積を活用した自家消費型太陽光発電の典型事例であり、初期投資・年間削減量・自給率の全数値が揃っている参照モデルとなっている。
具体的な手順
設計・仕様決定
- 太陽光パネル設置面積:6,665m²(工場屋根を最大限活用)
- システム容量:1,535kW
- 想定年間発電量:約1,470,000kWh(147万kWh)
- 工場の年間電力消費量を事前に把握し、自家消費100%を前提に設計(余剰電力の系統逆流は最小化)
系統接続と運用
- 生成電力はすべて佐倉工場の操業に直接充当(自家消費型)
- 余剰電力が発生する時間帯は製造ラインのスケジュール調整により吸収
- 電力需給管理はエネルギー管理システム(EMS)で可視化・最適化
Scope2排出量算定への反映
- 自家消費した再エネ発電量を排出係数ゼロとしてScope2排出量から控除
- GHGプロトコルのMarket-basedアプローチで算定し、CDP・統合報告書に開示
得られた結果
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 設備容量 | 1,535 kW |
| 年間発電量(想定) | 約147万 kWh |
| 年間CO2削減量 | 約600 t |
| 工場消費電力に占める再エネ比率 | 約26% |
設備面積6,665m²(パネル1枚を約1.7m²と仮定すると約3,900枚相当)に対して年600トンのCO2削減は、製造業の自家消費型太陽光の費用対効果を試算する際のベンチマーク数値として活用できる。
今後さらなるScope2削減を目指す場合は、残る74%の電力に対してPPA・グリーン電力証書・J-クレジットの組み合わせを検討する段階に入る。