実装のポイント
RE100(Renewable Energy 100)は、企業が事業活動で使用する電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことをコミットする国際イニシアチブです。The Climate GroupとCDPが共同運営しており、2024年時点で世界444社が加盟、うち78社が100%達成しています。日本企業の参加も増加傾向にあり、加盟条件を正確に理解したうえで自社の電力調達戦略を立案することが重要です。
具体的な手順
ステップ1:参加資格の確認
- 電力消費量:原則として年間100GWh以上の電力消費が必要。ただし日本企業には特例があり、年間50GWh以上から参加可能。
- グループ全体での加盟:子会社・関連会社を含む企業グループ全体が対象となる。
- スコープ範囲:スコープ1および2に含まれるすべての電力消費が対象。
ステップ2:目標年の設定
加盟時に「いつまでに再エネ100%を達成するか」の目標年を設定する。業種・規模に応じた柔軟な目標設定が認められているが、遅くとも2050年が上限となる。
ステップ3:再エネ調達手段の組み合わせ
RE100では以下の調達方法が認められている:
- 自家発電(オンサイト太陽光・風力など)
- 電力購入契約(PPA):再エネ発電事業者と長期契約
- 再エネ証書(グリーン電力証書、J-クレジット、REGO、I-RECなど)
- グリーン電力メニュー(電力会社の再エネメニュー)
ステップ4:毎年の進捗報告
CDPレポーティングを通じて年次の再エネ使用量・調達方法を開示する。未達成の場合も進捗と計画を報告することが求められる。
得られた結果
RE100加盟企業はCDP評価スコアの向上により、ESG投資家からの評価が改善するという効果が報告されている。また、長期PPAの活用により化石燃料価格変動リスクを回避できるため、エネルギーコストの安定化にも寄与する。日本企業4社が既に100%達成しており、グローバルサプライヤーへの要求対応(Scope3削減要求)に先行して対応できる。