実装のポイント

一般社団法人グリーンコープ共同体は2026年3月、保有する配送用トラック894台のうち444台(約50%)をEVに切り替え済みであることを公表した。ガソリン価格が過去最高水準に達する中でも燃料コストを月間37%削減することに成功している。充電電力には自グループが供給する再生可能エネルギー電力「グリーンコープでんき」を活用し、非化石証書の「CO2ゼロエミッションプラン」と組み合わせることで、地球温暖化対策推進法上もCO2排出ゼロと計上できる体制を構築している。

具体的な手順

  1. EVトラックの段階的調達と入れ替え計画の策定 全台一括切替ではなく、年間数百台規模の段階的入れ替えを実施。2026年度に206台を追加導入予定。2027年に全894台のEV化完了を目標とするロードマップを設定している。

  2. 再エネ電力での充電インフラ設計 充電電力には「グリーンコープでんき」(太陽光・小水力・地熱・バイオマス由来、原発フリー)を使用。配送拠点の充電設備と電力調達を一体設計することで、走行1km当たりのCO2排出量をゼロにする。

  3. 非化石証書とCO2ゼロエミッションプランの適用 グリーンコープでんきに非化石証書を付加した「CO2ゼロエミッションプラン」を採用。温対法の報告書上で充電由来のCO2を「ゼロ」として計上できるため、Scope2排出量を実質ゼロに削減。

  4. 大規模物流ネットワーク全体での展開 1日あたり総走行距離が約4万km(地球約1周分)の大規模物流ネットワーク全体にEV化を適用。車両単体の燃費改善にとどまらず、ネットワーク全体のCO2削減実績として可視化。

得られた結果

  • ガソリン価格急騰局面において燃料コストを月間37%削減(ガソリン比)
  • EV化率約50%(444台/894台)の段階で37%削減を達成
  • 充電の再エネ化+非化石証書によりScope2排出量を実質ゼロに
  • 2027年全台EV化完了後は物流ネットワーク全体のゼロエミッション化を実現見込み