実装のポイント

日本自動車販売協会連合会(自販連)が、会員ディーラー約400社のCO2排出量を初めて定量化した。キーポイントは「無償の排出量算定ツール」を提供することで参加障壁を下げ、業界全体のデータ収集を可能にしたことだ。算定対象はScope1(自社の直接排出)とScope2(購入電力等の間接排出)に絞り、2023年10月〜2025年9月の2年間にわたりデータを蓄積した。

具体的な手順

  1. 無償ツールの提供: 参加ディーラーに排出量算定ツールを無償配布し、入力負荷を最小化
  2. スコープの限定: Scope1・2のみに絞り込み、初回算定の複雑さを回避
  3. 2年間の継続収集: 2023年10月〜2025年9月の24ヶ月分データを蓄積
  4. 強度指標の設定: 従業員1人当たり(260〜369 kg CO2/年)および床面積1㎡当たり(3.8〜5.4 kg CO2)の原単位を算出
  5. 業界全体への外挿: 参加企業データから全約1,400社への推計(年間約180万トン)を実施

得られた結果

  • 参加企業の年間総排出量: 約50万トンのCO2
  • 月次変動: 3〜5万トン(季節・繁忙期で変動)
  • ピーク時期: 3月(決算期)と7月(夏のボーナス期)に排出量が増加
  • 業界全体推計: 全会員社合計で年間約180万トン
  • 初の可視化: 業界として初めてのベースライン確立