現在公開されているGX×博士人材向け求人7件を分野別に分析した。CO₂回収・貯留(CCS)関連が3件で最多を占め、気候ファイナンス・移行金融が2件、再生可能エネルギー(洋上風力・アンモニア燃焼)が2件と続く。求人元は理化学研究所、産業技術総合研究所(AIST)、国立環境研究所など、政策実装に直結する国立研究機関・大学が中心で、いずれも実証・政策設計の最前線に位置する組織だ。

専門分野の幅も注目に値する。工学系2件、経済学・化学・地球科学・環境科学・材料科学と計6分野にわたり、「GX求人は理工系のみ」という先入観は当てはまらない。早稲田大学グリーンイノベーション研究機構ではトランジションファイナンス評価に経済学・ファイナンス博士を求め、ISSB・TNFDといった国際開示基準の整備研究を担う。九州大学のアンモニア燃焼研究は火力発電所のグリーン転換に直結し、NIMS(物質・材料研究機構)は水素貯蔵材料の開発ポジションを公開している。

キャリアステージをみると7件中6件がearly_postdoc(博士取得直後から3年程度)向けで、唯一mid_postdocのAIST地質評価ポジションにはテニュアトラック候補枠もある。GXへの転換は博士キャリアの初期段階が最も自然なタイミングであることが、求人データからも裏付けられる。

詳細求人は postdoc.jp/jobs/ で、GX関連データ分析は postdoc.jp/observatory/ で確認できます。