NISTEP RM337(2021年度実績、N=13,657)によると、日本のポスドクが翌年度もポスドク身分を継続する割合は70.0%に達する。10人中7人が1年後も同じ立場にとどまる構造が、毎年繰り返されている。
この数字は人口データと組み合わせると一層鮮明になる。日本のポスドク総数は2018年の15,590人から2021年には13,657人へと、3年間で12%超減少している。ポスドク数が縮小する中で継続率が高止まりしているということは、各自の在籍期間が長期化していることを意味する。出口の選択肢は確実に狭くなっている。
一方、GX(グリーントランスフォーメーション)の実装現場は今まさに博士人材を必要としている。現在公開されているGX×博士向け求人は工学・経済学・化学・地球科学・環境科学・材料科学と6専門分野にわたり、そのうち7件中6件が博士取得直後のearly_postdocを対象としている。GX転換は「研究から離れること」ではなく、「論文を書く代わりに炭素削減の実装設計に関わること」だ。
継続率70.0%というデータを眺めながら、その先のキャリア設計を一度問い直すことには意味がある。ポスドク継続の選択肢を否定するわけではない。ただ、データは静かに、別の選択肢が存在することを示している。
詳細データは postdoc.jp/observatory/funnel/ で、海外GX求人は gxhaken.com/overseas-jobs/ で確認できます。