やったこと
TBSホールディングスは2025年6月、電力小売のUPDATERと共同出資で「TBS Green Transformation(TBS GX)」を設立し、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業を開始した。放送局がコンテンツではなく発電事業者として再エネ普及を担う異色のモデルだ。
具体的な手順・工夫
- 立地選定: 福島県矢吹町と栃木県内2カ所の耕作放棄地を活用。「社会課題解決につながる」土地を優先的に選んだ
- 電力供給ルート: 「みんな電力」を通じて電力を調達・供給し、2026年6月より横浜市の緑山スタジオへ供給開始
- ブランド統合: 各発電所の農業・地域の営みをコンテンツとして発信。「発電そのものがコンテンツになる」という設計で、TBSのブランドプロミス「社会を動かす起点」との整合性を取った
- 段階的目標設定: 初期はスタジオ電力需要の約5%を再エネ化し、3年以内に100%達成を目標に据えた
得られた結果
2026年6月より緑山スタジオへの再エネ電力供給が開始される見通し。現時点でスタジオ全体の電力需要の約5%を再エネで賄う計画が確定している。耕作放棄地活用・農業支援・地域活性化という複合的な社会課題解決も同時に実現する設計となっている。
他社が参考にすべき点
- 非エネルギー企業が再エネ事業参入する際の「自社ブランドとの文脈合わせ」が有効。単なるコスト削減でなく「ストーリー性」を持たせることで社内外の合意形成が容易になる
- 既存インフラ(自社施設への電力供給)を最初の購入者にすることで、PPAの初期契約リスクを下げられる
- 電力小売事業者との共同出資により、専門知識なしに事業参入できるスキームが実証された