実装のポイント
東急不動産とGreen Factory TFKが京都府木津川市の植物工場「テクノファームけいはんな」で開始した国内初の実証実験。従来パネルの約1/10の重量というカルコパイライト太陽電池(PXP社製フレキシブル薄膜)を建物壁面に設置し、「屋根荷重制限施設の脱炭素化」という課題を解決する手法。
解決した課題:
- 屋根荷重制限のある施設(冷凍倉庫・植物工場等)では従来パネルの敷設が困難
- 壁面という新たな発電面積の開拓
- 既存建築物への後付け太陽光発電の拡大
設備スペック:
- パネル重量: 従来パネルの約1/10(軽量架台での壁面設置を実現)
- 出力: 1枚あたり200W
- 設置場所: 完全人工型植物工場(敷地面積11,549m²、延床5,046m²)
- 設置形態: 軽量架台による垂直壁面取り付け
具体的な手順
実証実験の検証項目:
- 発電性能: 垂直壁面における実際の発電量測定
- 耐候性・経年劣化: 屋外長期暴露での性能変化
- 保守点検の容易性: 壁面設置における維持管理作業性
導入検討プロセス:
- 対象施設の屋根荷重条件確認(制限値の把握)
- 壁面面積・方位・日射量の事前シミュレーション
- 軽量架台の構造設計(既存外壁への固定方法検討)
- フレキシブル薄膜パネルの曲面・垂直対応確認
- 発電量・耐候性の実証データ取得
背景: 東急不動産は2014年から再エネ事業参入。物流倉庫屋上での太陽光発電事業を展開してきたが、荷重制限施設での限界に直面→壁面発電に転換。
得られた結果
- 荷重制限施設への太陽光設置の技術的実現可能性の実証(国内初)
- オンサイト再エネ拡大によるBCP強化・電力コスト平準化の可能性
- 壁面を発電面として扱う設計手法の確立(工場・倉庫への展開可能性)
- 実証データによる今後の製品化・普及への貢献