実装のポイント
日本通運・富士フイルムビジネスイノベーション・富士フイルムロジスティックス・JR貨物の4社連携で、首都圏-鈴鹿間における使用済み複合機の循環型鉄道ラウンド輸送を2026年5月26日から開始。往路(使用済み回収)と復路(再生機供給)を一体化した「ラウンド輸送」により、幹線長距離をトラックから鉄道にモーダルシフトする手法の実装事例。
2つの脱炭素手法の組み合わせ:
- サーキュラーエコノミー: 使用済み部品の最大84%を再利用し、新造機と同等品質の「再生機」として再生産
- モーダルシフト: 長距離幹線輸送を鉄道(31フィートコンテナ)に転換→CO2排出削減
具体的な手順
ラウンド輸送の物流フロー:
- 首都圏で使用済み複合機を回収(ラストマイルはトラック)
- 東京貨物ターミナル駅でコンテナに積載
- 31フィートコンテナで東京貨物ターミナル→四日市駅の鉄道輸送
- 四日市→三重県鈴鹿市のリサイクル・再生工場(ラストマイルはトラック)
- 鈴鹿で使用済み部品を分解・検査・洗浄→再生機として組み立て
- 復路: 鈴鹿→四日市駅→東京(再生機を首都圏に供給)
再生機の品質基準:
- 使用済み部品の重量比最大84%を再利用
- 新造機と同等の品質基準で製造
- 富士フイルム専用デザインコンテナで資源循環を可視化
連携体制:
- 日通: 物流・ラウンド輸送設計
- 富士フイルムBI: リサイクル・再生機製造
- 富士フイルムロジスティックス: 物流管理
- JR貨物: 鉄道輸送・コンテナ運用
得られた結果
- 長距離幹線のモーダルシフトによるCO2排出削減(定量値は今後公開予定)
- 部品84%再利用による資源消費削減と廃棄物削減
- 往復輸送の一体化(ラウンド化)による積載効率の向上
- 「回収→再生→供給」のサプライチェーン一体管理モデルの確立