やったこと
環境省「グリーンビルナビ」掲載の清水建設取組事例を基に、既存ビルの省エネ改修を検討するビルオーナー・施設管理者が「省エネバリュープラス(シミュレーター)」を使って費用対効果を即座に把握する手順を整理した。
具体的な手順・工夫
「省エネバリュープラス」とは
- 清水建設が提供する無料のWebシミュレーター(https://valueplus.shimz.info/)
- ビルの基本条件(用途・規模・空調方式)を選択するだけで、適用可能な省エネ対策一覧と見込み効果・コストが即表示
- 追加入力不要・登録不要で試算できるため、初期検討の「費用感つかみ」に最適
操作3ステップ
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| STEP 1 | ビル用途(オフィス/病院/物販・店舗)・規模(3,000/5,000/10,000m²)・空調方式(セントラル/パッケージ)を選択 |
| STEP 2 | 表示された省エネ対策一覧からチェックボックスで対策を選択(複数選択で合算効果を確認) |
| STEP 3 | 省エネ率(%)と改修概算コスト(万円)が即座に表示される |
試算事例(公開値)
対象: 10,000m²オフィスビル・セントラル空調方式 選択した4対策:
- Hfインバータ照明の採用
- 昼光利用制御の採用
- 熱源機器の更新
- 全熱交換器の採用
→ 省エネ効果15.5%、改修概算コスト1億1,700万円
「省エネバリュープラス」の追加機能
- 導入事例: 過去の省エネ改修案件と実績効果をデータベースで参照可能
- 省エネ基礎知識: 設備別省エネのコツ・省エネ率の考え方・直近の法改正情報
- 省エネ簡易診断(無料): ビルへの訪問・電話・メールで清水建設の専門家による簡易診断報告書を無料作成
類似サービスとの比較
清水建設のシミュレーターは「自社ビルに何の対策が使えるか+コスト感をゼロコストで把握する」入口フェーズに特化。詳細見積は簡易診断後に移行するフロー設計で、ビルオーナーの意思決定を段階的にサポートしている。
得られた結果
- 複数の省エネ対策を組み合わせた場合の「合算効果」がWebで即座に把握できる
- 一般的な10,000m²オフィスで15.5%省エネが達成できれば、年間電力コストの大幅削減が見込める
- 専門家による無料簡易診断へのスムーズな導線があり、「シミュレーション→診断→改修提案」の段階的プロセスを踏める
他社が参考にすべき点
- ビルオーナー・施設管理者: まず省エネバリュープラスで「どの対策でどれくらいの効果・コストか」を確認し、費用対効果が出そうな対策に絞って専門家診断を依頼するプロセスが効率的
- 設備メンテ・ビル管理会社: 「無料シミュレーター→簡易診断→設備更新提案」のトークスクリプトに活用できる。清水建設以外の会社が同様のシミュレーターを自社向けにカスタマイズする参考事例にもなる
- 小規模ビル(3,000m²)オーナー: 大規模ビル向けシステムではなく、小規模向けの規模設定(3,000m²)も選択可能。まず照明対策(LED化+Hfインバータ)の効果・費用だけ見て意思決定するアプローチが現実的