やったこと

2026年度の「長期脱炭素電源オークション」第4回入札から制度が見直される。従来のプロセスから「事前チェックリスト形式の事前評価制度」への変更が加わり、グリーン水素・グリーンアンモニアのCO2削減係数が初めて数値化された。

具体的な手順・工夫

制度の変遷

長期脱炭素電源オークションは2023年度に開始、第3回まで実施済み。第4回(2026年度)から大幅な制度見直しが行われる。

主要な変更点

1. 事前評価制度の導入 従来の入札後プロセスから、事前チェックリスト形式での「カーボン削減効果の基準確認」に変更。参入前に自社のカーボン削減効果が基準を満たすか事前に確認できる仕組み。

2. 対象技術の絞り込み グリーン水素・グリーンアンモニアが主要対象技術として位置付けられ、CO2削減係数の数値基準が設定された:

  • 水素:3.4 kg-CO2e/kg-H2 以下
  • アンモニア:0.87 kg-CO2e/kg-NH3 以下

3. 評価プロセスの変更 入札参加者は上記基準を満たすLCA(ライフサイクルアセスメント)データの提出が求められる。

得られた結果

制度の透明性向上と、CO2削減効果が確認された技術への投資集中が促進される。一方でLCAデータ整備が新たなハードルとなる。

他社が参考にすべき点

エネルギー企業・商社・素材メーカーが第4回入札に向けて準備すべき点:

  1. CO2削減係数の自社確認:製造工程で水素3.4kg-CO2e/kg、アンモニア0.87kg-CO2e/kgの基準を達成できるか試算
  2. LCAデータの整備:原料調達から製造までの全工程のGHG排出量データを今期中に整備
  3. 事前チェックリストへの対応:「グリーン水素」「グリーンアンモニア」の定義要件を事前確認し、製造工程の見直しが必要かを評価
  4. 中小参入者はLCAデータ整備コストを事業採算に組み込んだ上で入札判断を行う