やったこと
環境省グリーン・バリューチェーンプラットフォームが公開している「排出量削減目標の設定」ページに基づき、Science Based Targets(SBT)認定取得の実務手順をまとめた。2026年6月25日更新版のSBT概要資料・詳細資料も活用。
具体的な手順・工夫
STEP 0: 検証ポータルへの登録
SBTi Servicesの検証ポータルに企業情報・連絡先を登録する。アカウント作成が申請の大前提。
STEP 1: サプライチェーン排出量の把握
基準年のScope1・2・3排出量を算定。GVCプラットフォームの「排出原単位データベース」や「実務者向けガイド」が活用できる。
STEP 2: 目標の策定
SBTiの「Corporate Near-Term Tool」(短期目標)と「Corporate Net-Zero Tool」(ネットゼロ)を用いて基準要件に準拠した目標を設定する。現在はSBTi Corporate Net-Zero Standard Version 2.0が最新版。
STEP 3: 社内折衝
申請前に経営層・関係部門へSBTの意義と削減目標の実現可能性を説明し、協力体制を構築する。この工程を省略すると目標認定後の実行段階で行き詰まる。
STEP 4: 目標の申請・検証
検証ポータルを通じて申請し、SBTi Servicesによる検証を経て認定を受ける。GVCプラットフォームには「Corporate Submission Manual」の日本語版リンクも掲載。
中小企業向け
「中小規模事業者向けの脱炭素経営導入ハンドブック」も提供されており、知る→測る→減らすの3ステップで簡略化されたSBT取組みが可能。
得られた結果
- 環境省が2026年6月に最新資料を更新済み。SBTiのNet-Zero Standard V2.0対応版
- SBT認定取得の手続きは5ステップで体系化されており、中堅規模の企業でも着手可能
- SBTi Servicesへの検証ポータル登録→基準年排出算定→目標策定→社内合意→申請の流れが明確
他社が参考にすべき点
- Scope1・2・3の算定を先行させる:目標策定前にGVCプラットフォームの排出原単位DBを活用した算定が必須
- 社内折衝を軽視しない:経営層の理解なしに認定を取っても削減活動が進まない
- 中小規模企業は専用ハンドブックを活用:大企業向け手順より大幅に簡略化された資料が環境省から無料公開されている
- V2.0対応に注意:分割版資料は旧V1.3.1ベースのため、最新要件はSBTiサイトで確認が必要