やったこと
LIXILと戸田建設は2026年7月、建物解体時に発生したアルミサッシ廃材を新たな建物のサッシとして再生する「Building to Building(B2B)水平リサイクルモデル」を確立した。
具体的な手順・工夫
1. 廃材の確保とトレーサビリティ管理 旧東京建設会館の解体時に発生したアルミサッシ廃材を収集。LIXILが「成分調査から溶解・鋳造・新たなサッシ製作までを一貫して担い、トレーサビリティを確保」した。リサイクル先が決まっている状態で解体を開始することで廃材の品質管理が可能になった。
2. 成分調査と品質保証 廃材の成分を詳細に分析し、再生材の品質を保証。再生アルミ形材「PremiAL R100」として製品化した。
3. 再生材の次工事への適用 再生アルミサッシは戸田建設が2027年3月竣工予定の筑波技術研究所構造材料棟に採用予定。同一企業グループ内での循環モデルを確立した。
得られた結果
- 原材料調達から製造までのGHG排出量:約2.9kg(新地金100%使用比で約80%削減)
- トレーサビリティが担保された再生アルミサッシの商品化に成功
- 日本政府のアルミ展伸材再生原料比率4割目標(2030年)に対応した先行モデルを確立
他社が参考にすべき点
水平リサイクルを成立させるには、建物解体計画の段階でリサイクル先メーカーとの連携を開始することが必須条件。建設会社がリサイクル材の「出し手」と「使い手」を同時に担うことで、品質・量の両面で安定した供給が可能になる。解体・建設を一体で手がけるゼネコンは特にこのモデルが適用しやすい。製造業では再生材の「成分調査→品質保証」の技術確立が商品化の最大のボトルネック。