やったこと
三菱地所は2026年7月16日、2030年度目標としていたGHG排出量削減目標を、2025年度(予定より5年前倒し)に達成したと発表した。2019年度比でScope1+2を70%以上削減し、調達電力の再エネ比率100%も同時に達成。RE100メンバーとしての目標を大幅前倒しで実現した。
具体的な手順・工夫
不動産大手として、保有・管理するオフィスビル・商業施設・マンション群に対して以下のアプローチを取ったとみられる。
- 再エネ電力の全量調達:自社管理物件で使用する電力を再生可能エネルギー由来に切り替え。PPA(電力購入契約)や再エネ証書の組み合わせで100%達成。
- Scope1(直接排出)削減:建物内の熱源設備・ガス使用の電化または効率化。
- CDP開示を通じた検証:達成内容はCDP報告書で確認・開示されており、外部からの検証が可能。
- RE100への参画:国際的な再エネ100%コミットメント枠組みに参加することで、調達ルートの整備と信頼性担保を両立。
2030年以降はScope3(テナントの排出など)への取り組みが次のステージとなる。
得られた結果
- Scope1+2削減率:70%以上(2019年度比)
- Scope3削減率:50%以上(2019年度比)
- 調達電力の**再エネ比率100%**達成
- 2030年目標を5年前倒しで達成
- CDPでの開示・検証済み
他社が参考にすべき点
- 不動産・ビル管理業(オフィス・商業施設保有)が参考にすべき事例。保有物件の電力を一括してPPAや再エネ証書で調達することで、Scope2削減効果が大きく出る。
- RE100コミットメントは調達先との交渉力強化にも機能する。
- Scope3(テナント・入居者の排出)に踏み込むには、テナントへの省エネ設備提供や共同調達スキームが次の手となる。
- CDP開示を活用することで投資家・取引先への信頼性担保が同時に達成できる。