実装のポイント
パシフィックコンサルタンツが愛知県・菱池遊水地の堤防法面にペロブスカイト等を用いた太陽電池モジュールを組み込んだ法面ブロックを設置し、2025年7月から2026年3月の8ヶ月間にわたる実証を完了。水インフラの空間ポテンシャルを活用した再エネ導入として、設置可能性・発電性能・維持管理性を定量的に検証した国内初級のデータが得られた。
具体的な手順
- 設置設計: 堤防断面形状を維持する前提でペロブスカイト太陽電池モジュールを組み込んだ法面ブロックを設計。堤防機能との干渉を排除
- モジュール設置: 遊水地法面に法面ブロックを配置し、配線処理を含む電気工事を実施
- シミュレーションとの対比: 設置前に発電電力量シミュレーションを実施し、実測値との乖離を継続測定
- 環境ストレス評価: 夏季猛暑日52日(名古屋基準)を含む期間でモジュール劣化・配線漏電・堤防断面変化を定期検査
- 防草効果測定: モジュール設置箇所と周辺の雑草発生量を比較し、除草作業工数の変化を記録
得られた結果
- 発電量は事前シミュレーション値と同等を達成。堤防法面でも想定通りの発電性能を確認
- 猛暑日52日を経てもモジュールの顕著な劣化なし。耐熱耐久性を実証
- 法面ブロック・配線に劣化・漏電ゼロ。堤防断面形状も維持
- モジュール設置箇所で雑草発生を抑制、除草作業コスト削減の可能性を実証
- 水インフラ法面への太陽光発電設備導入の適用性を国内で初期確認