実装のポイント
ブラックバークペレット(BBP)は、木材加工時に発生する樹皮(バーク)を原料に、炭化装置で熱処理して製造するバイオマス固形燃料。発熱量・粉砕性・耐水性が石炭に近く、既存の石炭火力発電設備や産業用ボイラーをほぼ改修せずに混焼できる点が最大の特徴。熊谷組・神鋼商事・清本鉄工が共同出資するローカルエナジーシステムが、愛媛県西条市に年産3万トン規模の国内初商業工場を竣工した。
具体的な手順
- 原料調達: 愛媛県内の製材所から発生するバーク材(未利用森林資源)を収集。地産地消型サプライチェーンを構築
- 製造工程: バーク→木質ペレット化→炭化装置での熱処理(炭化によって石炭類似の物性を付与)
- 品質確認: 発熱量・粉砕性・耐水性を石炭と比較検証。石炭火力の微粉炭機に投入可能な粒度・硬度を確保
- 既設設備への適用: 石炭火力・セメント設備・産業用ボイラーへの混焼試験を経て供給開始
- スケール: 2026年9月まで試運転、10月より年産3万トンの商業運転開始
得られた結果
- 国内バーク材を原料とするBBP商業工場として国内初の立ち上げ成功
- 石炭代替として「大規模設備改修なし」での既設火力対応を実証
- 微粉炭・コークス代替用途にも展開可能な物性を確認
- 林業・木材産業の未利用資源を燃料化することで地域経済活性化と温室効果ガス削減を同時達成