やったこと
コーポレートトラベル管理会社CTM(Corporate Travel Management)が、ロンドン・サンフランシスコに拠点を持つサステナブル投資会社の顧客に対し、出張に伴うScope3排出量の可視化と削減プログラムを実装した。6ヶ月間で前年同期比39%のScope3排出量削減と出張ポリシー遵守率50%向上を達成した。
具体的な手順・工夫
1. 出張ポリシーの見直し: エコノミー・プレミアム・ビジネスクラスの優先基準を明確化し、SAF(持続可能な航空燃料)を積極活用するエアライン(SAF AAキャリア)を優先選択するよう改定。
2. Lightningオンライン予約ツールの導入: CTMの予約ツール「Lightning」にカーボン排出量のリアルタイム表示、カーボンバジェット配分、飛行機vs鉄道比較機能、SAFスコアフィルター、電気・ハイブリッド車フィルターを実装。社員が予約時に自動で環境負荷を確認できる仕組みを構築。
3. CTM Data Hubによる報告: DEFRAガイドライン準拠のカーボンレポーティング機能で排出量を可視化し、外部ステークホルダーへの開示を可能にした。
得られた結果
6ヶ月で前年比39%のScope3排出量削減(目標20%を大幅超過)。出張ポリシー遵守率が50%改善。SAF活用エアラインへのシフトが進み、サステナビリティ認証情報として外部クライアントへのアピールにも活用されている。
他社が参考にすべき点
出張排出量の可視化なしには行動変容は起きない——まず排出量データの収集と社員への開示から始めること。予約ツールにSAFスコアや代替交通手段(飛行機vs鉄道)比較機能を組み込むことで、禁止命令なしに持続可能な選択を促進できる。DEFRA準拠レポーティングは外部ステークホルダーへの開示に必要な信頼性を担保する。