やったこと

プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES・トヨタ/パナソニックJV)、パナソニック オペレーショナルエクセレンス(PEX)、日本軽金属、藤ハッピーの4社は2026年8月5日、リチウムイオン電池セルの封口板に使用するアルミスクラップの水平クローズドリサイクルシステムを確立した。

具体的な手順・工夫

各社が役割分担して閉ループを形成する:

  • PPES: 全体スキームの設計・主導
  • 藤ハッピー: プレス加工時の厳格なスクラップ分別・異物混入防止管理
  • 日本軽金属: 回収スクラップの再溶解・組成調整(電池グレードの品質確保)
  • PEX: 回収・流通管理(単価制による価格安定化・数量コントロール)

電池用アルミは「異物混入で品質が極めて落ちやすく、安全基準が高い電池用途への再利用は困難」という課題があった。これをプレス段階での厳格分別と再溶解時の組成管理で解決した。

得られた結果

年間約200トンのバージンアルミ使用量削減を目標値として設定。採掘・精錬由来の環境負荷削減・原材料コスト低減・資源調達リスクの軽減という3つの効果を期待。

他社が参考にすべき点

EV電池サプライチェーンのScope3削減策として、スクラップの水平リサイクルは有効なアプローチ。4社の役割分担(分別→回収→再溶解→流通管理)が明確で、「単価制による価格安定化」という商流の工夫も実務的。自動車・電池メーカーは既存のスクラップを「廃棄物」ではなく「内部資源」として再設計する必要がある。