実装のポイント
東京ガスが東京都と連携し、下水処理場の消化ガス(CH4+CO2混合ガス)と再生可能エネルギー由来のグリーン水素を原料に、合成メタン(eメタン)を製造する実証を展開している。都市インフラ(下水処理場・水素製造拠点)を活用した「循環型メタネーション」モデルとして、既存ガスインフラのCN対応の実現可能性を検証する。
具体的な手順
- グリーン水素製造:京浜島グリーン水素製造所で再生可能エネルギー電力を使って水電解によりグリーン水素(H2)を製造
- 消化ガス調達:森ヶ崎水再生センター(下水処理場)の嫌気性消化プロセスから発生する消化ガス(CH4約60%+CO2約40%)を利用
- メタネーション装置での合成:消化ガス中のCO2とグリーン水素をSabatier反応(触媒)で合成しeメタンを生成
- 反応式: CO2 + 4H2 → CH4 + 2H2O
- 既存インフラへの注入:製造したeメタンを既存の都市ガスパイプラインに混入
2拠点連携モデルの構造:
- 水素製造拠点(京浜島)→ 水素供給
- 下水処理場(森ヶ崎)→ CO2(消化ガス)供給
- メタネーション装置を両拠点の間に設置して統合
得られた結果
- 都市インフラが持つ廃棄物的なCO2源(消化ガス)を活用する「廃棄物ゼロ型」アプローチを実証
- 既存ガスパイプラインへの注入により、エンドユーザー側インフラの改修なしにCN燃料を供給できる可能性を検証
- 2拠点連携モデルは都市部でのeメタン製造における地理的制約の克服事例として参照価値が高い
