実装のポイント

INPEXは新潟県柏崎市の「柏崎水素パーク」において、ブルー水素・アンモニア製造プロセスで発生するCO₂を、生産が終了した枯渇ガス田の地下貯留層へ圧入するCCS実証を2026年8月に開始した。CO₂回収には日揮グローバルとBASFが共同開発した高圧CO₂回収技術「HiPACT®」を採用。従来の低圧回収方式と比較してエネルギー消費・コストを削減できることが特徴だ。

具体的な手順

  1. 南長岡ガス田の国産天然ガスを使い水蒸気改質でブルー水素を製造
  2. 製造プロセスで発生したCO₂をHiPACT®で高圧状態のまま回収(低圧方式よりエネルギー効率が高い)
  3. 東柏崎ガス田平井地区の枯渇貯留層へCO₂を圧入
  4. 圧入後のCO₂挙動を地中監視システムで継続モニタリング
  5. 圧入CO₂による炭化水素増進回収(EGR)効果も並行して検証

得られた結果

プロジェクトは2022年度から2026年9月末まで実施中。既存の枯渇ガス田をCO₂の地中貯留サイトとして転用できることを実証しており、国産天然ガス由来のブルー水素製造とCCSを一体化した実装モデルの先行事例となっている。