やったこと
クボタと三菱ガス化学(MGC)が共同で、稲わら由来のバイオガスを原料とするバイオメタノールの製造試験を実施し、2026年8月31日に成功を確認した。クボタは2022年度(FY2022)から関連研究を開始しており、今回の試験が商業化への節目となる。
具体的な手順・工夫
稲わらから発生するバイオガスを回収し、化学原料としてのメタノール合成に利用するプロセスを検証した。
原料の規模感:
- 日本では年間約800万トンの稲わらが発生
- そのうち約650万トンが農地に鋤き込まれている
- 湛水環境で分解される稲わらはCO₂の28倍の温暖化効果を持つメタンを発生させる
実証の意義: 稲わらを適切に回収してバイオガス化することで、農地からのメタン排出削減と化学原料の製造という二重の脱炭素効果が得られる。
得られた結果
稲わら由来バイオガスが「化学製品原料として有用性がある」ことを実証。今後の商業規模展開に向けた技術的裏付けを確立した。農機メーカー(クボタ)と化学メーカー(MGC)の連携により、農地での原料収集から化学品製造まで一貫したバリューチェーンの構築可能性が示された。
他社が参考にすべき点
農業廃棄物を原料とするバイオ化学品製造は、農業系排出削減と化学産業の脱炭素化を同時達成できる。特に農機メーカーと化学メーカーが組むことで、農地での原料収集から化学品製造まで一貫したバリューチェーンを構築できる点が参考になる。食品・農業・化学業界の企業に応用余地がある。
