やったこと

経済産業省・環境省・農林水産省が共同運営するJ-クレジット制度の公式サイトが、クレジット種別と活用先の対応表を整備・公開している。クレジットの種類(再エネ電力・再エネ熱・省エネ・森林吸収・工業プロセス等)ごとに、どの制度や目標達成に使えるかを一覧化したマトリクスを提供している。

具体的な手順・工夫

クレジット種別と主な活用先の対応

活用先再エネ(電力)再エネ(熱)省エネ森林吸収工業プロセス等
温対法での報告
省エネ法(定期報告)××
カーボン・オフセット
GXリーグ排出量報告
CDP質問書×××
SBT×××
RE100××××
SHIFT事業
経団連CN行動計画

活用先ごとの注意点

  • CDP・SBT・RE100: 再エネ由来クレジットのみ有効。省エネ・森林吸収は認定されない
  • RE100: 再エネ(電力)のみ。再エネ(熱)は対象外
  • 省エネ法(定期報告): 省エネクレジットは方法論番号(EN-S-019/043/044等)限定で部分的に使用可
  • 温対法・GXリーグ・カーボンオフセット・SHIFT: 全種別使用可能(最も汎用的)
  • クレジット銘柄ごとに使用可能な値が異なるため、J-クレジット登録簿システムで個別確認が必須

活用の流れ

  1. 達成したい目標・開示要件(CDP/SBT/RE100/温対法等)を特定
  2. 目標に応じて使用可能なクレジット種別を上表で確認
  3. J-クレジットの「無効化手続き」でクレジットを使用・消費処理
  4. 温対法では排出量・排出係数の調整報告として計上

得られた結果

CDP・SBT等の国際的なスコアリングでは再エネ由来クレジットしか評価されないため、同じJ-クレジットでも種別選択が企業評価に直結する。活用先を誤ると開示や報告での加算ができなくなるケースがある。

他社が参考にすべき点

クレジットを購入する前に「何のために使うか」を確定させ、その目的に合致する種別(再エネ電力型 or 省エネ型 or 森林吸収型)のクレジットを指定して購入することが重要。国際的な気候目標(CDP・SBT・RE100)への対応を優先するなら再エネ(電力)由来クレジット一択。国内規制対応(温対法・GXリーグ)のみなら選択肢が広い。製造業・エネルギー多消費業種向け。