やったこと
OKIクロステック(OKIグループ)は2026年9月30日、山口県の養鶏施設の屋根にフレキシブル型太陽電池システムを導入した。既存の鶏舎は荷重制限が厳しく、従来の結晶シリコンパネルでは対応不可能だった屋根構造に対し、薄膜系フレキシブル太陽電池を採用することで太陽光発電の導入を実現した。
具体的な手順・工夫
技術選択の理由: 農業施設・畜舎の屋根は荷重制限が厳しい場合が多く、一般的な結晶シリコン太陽電池パネル(12〜15kg/m²程度)では設置できない建築物がある。フレキシブル型(薄膜系)太陽電池は大幅に軽量で、従来パネルの5倍以上の重量制限がある施設にも設置可能。
設備仕様:
- 太陽電池容量:451kW
- 年間発電量見込み:約49.2万kWh
- 年間CO2削減量:約225トン(従来同規模施設の年間排出量の約4分の1に相当)
施工上の工夫:
- 屋根の構造・換気・採光の3機能を総合的に考慮した統合設計を採用
- 養鶏業務への支障を最小限に抑える施工計画を策定(鶏への影響を考慮したスケジュール)
- 換気や採光機能を維持しながら発電面積を最大化する配置設計
得られた結果
年間225トンのCO2削減を達成見込みで、これは施設の年間排出量の約25%に相当する。発電した電力は施設内で自家消費し、電力コスト削減にも貢献。荷重制限という技術的制約を克服した実績として、他の農業施設への横展開が期待される。
他社が参考にすべき点
- 荷重制限で断念していた農業施設(畜舎・鶏舎・豚舎・大型温室等)でもフレキシブル太陽電池であれば導入可能
- 農業施設の太陽光導入では、電気設備・換気・採光の3機能を同時に設計することが施工コスト低減につながる
- 451kW・年間CO2削減225トンという実績値は、類似規模施設の導入可能性検討時のベンチマーク値として活用できる
- OKIクロステックのような系列企業によるワンストップ提案(設計・施工・保守)を活用すると、農業事業者の初期負担を抑えられる
