やったこと

英国の脱炭素コンサルティング企業 Plan A(plana.earth)は、中小企業(SME)が脱炭素を進めるための10ステップを解説しています。大企業が取引先に削減目標を求める流れが強まっており、中小企業にとっても脱炭素は取引を維持・拡大するための経営課題になっている、というのが前提です。

具体的な手順・工夫

ステップ1〜3(現状把握と目標)

  • 排出量の基準値(ベースライン)を把握する。Scope1は社用車の台数・燃料・走行距離、Scope2は電気料金の12か月分の使用量、Scope3はサプライヤー・従業員の通勤・廃棄物などから集計する
  • 目標はScope1・2から先に設定し、Scope3は後の段階で扱う

ステップ4〜6(社内と取引先)

  • 廃棄物の削減や工程の効率化で社内の排出を減らす
  • 取引先の排出状況を確認する
  • 社員向けの教育を行い、サステナビリティに取り組む社内チーム(グリーンチーム)を作る

ステップ7〜10(循環・再エネ・継続)

  • 製品の循環型経済(サーキュラーエコノミー)の考え方を取り入れる
  • 再エネへの切り替えと、余剰分を蓄える蓄電池の検討
  • 取り組みを定期的に見直す

原文の計算例では、社用車10台(年2万マイル)のガソリン車で約150t-CO2、年5万kWhの電力を化石燃料100%で調達した場合は約35t-CO2とされています。電力の半分をグリーン電力にすると、約17.5tの削減になるという例です。ただし排出係数の前提により値は変わるため、自社の値に置き換える前提です。

得られた結果

本記事は手順書であり、特定企業の削減実績は示されていません。

他社が参考にすべき点

計算例のとおり、電力契約の見直しは投資が小さく効果が見えやすい対策です。まずは電気料金の12か月分を集めて、Scope2の数字を自社で出すところから始めると進めやすくなります。