やったこと

SME Climate Hub は、中小企業が気候変動対策の目標を「実際の行動」に移せるよう、無料の支援ツール群「Action Space」を公開しました。世界の中小企業は約3億5,800万社と言われ、中小企業全体の排出量は事業セクター全体の50〜64%を占めると推計されています。Action Space は環境防衛基金(EDF)や持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)などのパートナーと共同で作られました。

具体的な手順・工夫

Action Space は段階ごとに資料が分かれています。

  1. 基礎づくり: 排出量のホットスポット(排出が多い箇所)の把握、経営戦略への組み込みと社内の巻き込み、排出削減目標の設定
  2. 事業内の実行: 出張・通勤由来の排出削減、再生可能エネルギーへの切り替え、建物や工場の小さな改善
  3. サプライチェーン: 取引先に排出削減を依頼する方法、物流(輸送)由来の排出削減、環境配慮型の製品設計
  4. Action Guides: 社内で気候対策の責任を分担する体制づくり、建物の廃棄物管理、循環性を考えた製品設計、気候リスクの把握、農林業など土地利用由来の排出の扱い

各段階に「他の中小企業の事例(ロードマップ)」と「自社用にカスタマイズするツール」がセットで用意されている点が特徴です。

得られた結果

公式ページによれば、参加した中小企業は気候対策によって新規顧客の獲得、企業評判の向上、顧客の期待への対応につながったと報告しています。ただし、これは提供元が示した報告であり、効果の大きさを示す数値は本記事の元ページでは確認できませんでした。

他社が参考にすべき点

中小企業が最初に取り組むべきは、排出量の計測と目標設定です。その後に事業内の省エネや再エネ切替へ進み、最後に取引先との連携へ広げる順番が現実的です。無料ツールを使えば、専門コンサルを入れる前の土台づくりができます。