やったこと

製品1単位あたりの温室効果ガス排出量(CFP)を、ライフサイクル全体で算定する手順を解説し、ポッカ、テトラパック、マツダの算定事例を紹介した記事です。記事は算定ツールを提供する Terrascope によるもので、事例の数値は同社の公表値です。

具体的な手順・工夫

  • 基本式: 排出量=活動量×排出原単位を、工程ごとに合算します。例として、使用時の電力量4.0kWhに排出原単位455g-CO2eq/kWhを掛けると、1,820g-CO2eqになります。
  • 5工程: 原材料調達、生産、流通、使用、リサイクル・廃棄の各工程で、それぞれ活動量を集めます。
  • データの使い分け: 工場のエネルギー計やIoTセンサーの実測値(一次データ)を優先し、環境省の算定・報告・公表制度、IDEA、IPCC EFDB、ecoInventなどの二次データで補います。二次データは平均値のため自社の省エネ努力が反映されにくく、算定年度の係数を使う必要があります。
  • ポッカ: 飲料SKUで、スコープ3が排出量の約85%を占めていました。多様なフォーマットのデータを取り込み、約3週間でデータ整備を完了しています。パッケージ原料と産地が主要なホットスポットと特定されました。
  • テトラパック: 16SKUを、データ整理から算定まで1か月弱で完了しました。競合製品と比べたGHG排出量の低減を示し、商談に活用しています。
  • マツダ: 再生プラスチック袋は、焼却処理と比べてCO2排出量を57%削減できることを示しました。

得られた結果

記事は、ポッカのSKU算定精度(92%)やテトラパックの低減幅(最大88%)を記載していますが、これらは提供企業による公表値です。第三者検証の有無は本文から確認できません。

他社が参考にすべき点

  • 一次データの比率を上げ、二次データは算定年度に合った係数を使うと、実態に近い値になります。
  • 製品単位で算定すると、容器や包装などの改善優先度(ホットスポット)が見えます。
  • CFPの数値を外部へ示す場合は、算定基準(ISO 14067など)と検証機関を併記する必要があります(記事は2025年4月改正の景品表示法・環境優良誤認表示ガイドラインを挙げています)。