実装のポイント
HBA(Hokkaido Bio Accelerator)が北海道河東郡鹿追町の実証圃場(0.7ha)でITを活用した次世代バイオマス植物「ジャイアントミスカンサス(GM)」の初収穫を実施。ペレット換算で約10トンを収穫した。GMは一度植えると20年間安定収穫できる多年生植物で、1年で3〜4mに成長。農業ロボット(草刈りロボット・集草ロボット)とドローンによる作業省力化を組み合わせ、バイオマスエネルギー作物の商業栽培コストを下げる手法を実証している。
GMの農業・エネルギー特性:
- 成長速度: 1年で3〜4m
- 収量安定性: 20年間継続収穫可能(多年生のため毎年植え直し不要)
- 病虫害耐性: 高い(農薬コスト低減)
- CO₂吸収力: 既存作物比で高水準
- 利用形態: ペレット化→燃焼→農業ハウス暖房
初収穫実績:
- 圃場規模: 0.7ha(約7,000m²)
- 初年度収量: ペレット換算で約10トン
具体的な手順
栽培〜エネルギー利用フロー:
- 種苗植付け: GMの株(多年生・植え直し不要)を0.7ha圃場に植付け
- IT管理: ドローンで圃場上空を定期飛行→生育状況をモニタリング
- 機械収穫: 草刈りロボット・集草ロボットで刈り取り・集草(人手最小化)
- ペレット加工(大成建設担当): 刈り取ったGMを乾燥・粉砕・ペレット化(初年度10t)
- 熱利用: ペレットストーブで燃焼→農業ハウスへの暖房熱として供給
- 高付加価値農産物生産: 暖房熱を活用してイチゴ等を栽培→地域内エネルギー循環の経済自立化
体制と役割分担:
- HBA: 事業統括・マーケット開発
- 内海ファーム: 現場作業・農地管理
- 大成建設: エネルギー利用・ペレット化施設の設計・運営
得られた結果
- 北海道鹿追町での商業的GM収穫の成功(初年度0.7ha→10tペレット)
- ドローン・草刈りロボット・集草ロボットによるGM収穫機械化の実証
- GM→ペレット→農業ハウス暖房→高付加価値農産物という地域内エネルギー循環モデルの構築
- 今後のAI・ロボット本格導入(栽培管理・害獣監視等)への実証データ基盤確立