実装のポイント

東京都が「都産グリーン水素」の市場取引を実施し、初落札価格220円/Nm³を達成した。水素は山梨県の県営水力発電所の電力を使った水電解で製造し、CO₂フリーの由来を証明できるグリーン水素として流通させる仕組み。6月の第2回取引は都内中小企業限定で実施し、トレーラー経由の8ヶ月間継続供給を試行する。

グリーン水素市場取引の特徴:

  • 完全グリーン由来: 山梨県営水力発電所→CO₂フリー電力→水電解→グリーン水素
  • シングルオークション方式: 買い手側のみが入札し、最高入札価格で落札(売り手側は固定)
  • 初落札実績: 220円/Nm³(国内自治体産グリーン水素の市場価格形成事例)
  • 中小企業優先枠: 第2回(6月)は都内中小企業に限定(大企業との競合排除)
  • 小口配送対応: トレーラーを活用した配送で大型水素ステーション以外にも供給可

具体的な手順

グリーン水素取引への参加フロー(第2回・中小企業向け):

  1. 資格確認: 都内中小企業であることを確認(中小企業基本法の定義に該当するか)
  2. 入札申請: 東京都の取引窓口へ入札参加申請を提出(6月8日オークション予定)
  3. 入札参加: シングルオークションで希望購入単価を入札
  4. 落札通知: 最高入札価格提示者が落札
  5. 水素受取: トレーラー経由で8ヶ月間継続供給を受ける
  6. 活用: フォークリフト・燃料電池設備・研究施設等での水素利用

グリーン水素のサプライチェーン: 山梨県営水力発電所 → CO₂フリー電力 → 水電解装置 → グリーン水素(Nm³計量)→ トレーラー配送 → 都内需要家

得られた結果

  • 国内初の自治体産グリーン水素市場取引の実現(初落札220円/Nm³)
  • シングルオークション方式による市場価格形成メカニズムの構築
  • 中小企業向け小口調達チャネルの開拓(大企業不参加の専用枠)
  • 純水力電解という完全グリーンサプライチェーンの国内実証
  • トレーラー8ヶ月間供給試行で配送インフラコスト・実用性を評価