やったこと

経済産業省が2025年6月に更新した「ガソリンへのバイオエタノール混合およびアクションプラン」に基づき、日本は2028年度からE10(バイオエタノール10%混合ガソリン)の本格供給を開始する計画だ。試験地域として岡山県での実証が進行中で、段階的に全国展開を目指す。

具体的な手順・工夫

岡山県での試験段階では、対象地域の約123のガソリンスタンドのうち8割がE10対応済みで、2024年度の供給実績は約65万キロリットルに達した。2028年の本格導入に向けてはブレンディング方式(エタノールとガソリンの混合方法)が複数検討されており、サービスステーションの設備改修が必要となる。課題として「ガソリンとバイオエタノール混合時の品質管理」「供給チェーン確保」「既存インフラとの適合性」が明示されており、複数の給油施設での統一的な管理体制構築が重点課題とされている。2040年度には最大E20(20%混合)の本格展開も視野に入れている。

得られた結果

岡山県の実証では、E10対応スタンドの8割化という高い普及率を達成。13万キロリットル/年の安定供給見通しを確認し、品質管理基準の整備にも一定の知見が蓄積された。E10の導入は、運輸部門のCO₂削減において既存インフラを活用できる低コスト・段階的な手法として位置づけられている。

他社が参考にすべき点

石油精製・流通・給油所事業者はE10対応設備への改修計画を2027年までに確定する必要がある。農業・食品業界はバイオエタノール調達サプライチェーンへの参入機会として捉えられる。また自動車メーカー・フリート運営企業は2028年以降のE10対応燃料へのエンジン適合確認と移行計画の策定が急務だ。