やったこと
環境省が運営する「グリーン・バリューチェーンプラットフォーム(GVC)」の算定事例・取組事例ページを整理。建設業・製造業(食料品/繊維/化学/機械/電気/輸送機器等)・電気ガス・陸運・情報通信・卸小売・金融・不動産・サービスの全業種にわたり、企業別のScope3算定事例・SBT目標設定事例が蓄積されたデータベースを解説。
具体的な手順・工夫
GVCプラットフォームの構成
- 知る:脱炭素経営の背景・意義・目標設定
- 測る:Scope1/2/3算定方法・排出原単位DB・実務者向けガイド・製品CFP
- 減らす:企業取組インタビュー・算定事例・取組事例
- GVCネットワーク:400社以上のGVC促進ネットワーク会員
算定事例が収録されている主要業種・企業(一部抜粋)
建設業:大林組(2013〜2023年度)・鹿島建設(SBT取得、2014〜2023年度)・積水ハウス(SBT・下流CO2含む)・大和ハウス工業(2013〜2023年度)・住友林業(SBT、2013〜2014年度)・大成建設(SBT)
製造業:電気機器・輸送機器・化学・食料品など多数の上場企業が2013年度から2023年度まで継続報告。SBT認定取得企業も多数収録。
中小企業:石井造園・エコ・プラン・エコワークス・都田建設など、中小規模での取組事例も2018〜2020年度分が収録。
活用方法
- 自社と同業種の企業の算定手法・目標設定水準を参照する
- 特定カテゴリ(例:Scope3 Cateory15 投資、カテゴリ11 製品使用)の算定アプローチを他社事例で確認する
- SBT目標設定済み企業の目標水準・目標年度をベンチマーキングする
- 自社のGHGインベントリ精度改善のためのデータ収集方法を参照する
GVC促進ネットワーク会員(400社超)の事例へのアクセス方法
- 会員一覧ページから企業ごとの取組事例ページへリンク
- 業種別フィルター(建設業・製造業○種別・陸運・情報通信等27区分)で絞り込み可能
- 算定年度別(2013〜2023年度)のアーカイブも閲覧可能
排出原単位データベース(GVC内)
- 財務データベース・産業連関表・サプライヤー直接データの3タイプが利用可能
- 製品カーボンフットプリント(CFP)の算定・表示ルール集も掲載
得られた結果
- 200社超の企業事例がアーカイブされており、業種・規模・年度で横断検索できる
- SBT認定取得から継続的な年次報告まで、日本企業の実際の取組水準が俯瞰できる
他社が参考にすべき点
- 業種フィルターで競合・同業他社の算定事例を見ると自社の目標水準設定に直結する:特に「中小企業」タグの事例は規模感の参考になる
- **SBT目標設定企業の目標年度・削減率(Scope1/2は2030年42%・Scope3は15%が1.5℃整合基準)**と自社計画を照合することで取り組みの網羅性チェックができる
- GVC促進ネットワーク加入は無料かつ会員事例公開で自社の認知度向上にもなる:取引先・投資家へのESG開示強化につながる