やったこと
イランをめぐる紛争を受けたエネルギー価格高騰(2026年)の局面で、自然エネルギー財団が企業向けにコーポレートPPAのコスト優位性と市場動向を定量的に分析・公表した。
具体的な手順・工夫
背景となるコスト上昇の実態
日本の電気料金は2022年のウクライナ侵攻以降、高圧で年間1kWhあたり7円超の上昇を経験。政府補助金で一時的に抑制されたが2026年現在も以前の水準には未回復。2026年6月分から中東紛争を受けた再上昇が予想される。
オンサイトPPAのコスト優位性(2026年2月推定)
- 対象:高圧契約の需要家
- オンサイトPPA単価:通常の電気料金より低い水準(架台不要の屋根設置ケースを想定。再エネ賦課金対象外)
- 電力コストを最長20年間固定でき、燃料費調整額の影響を排除できる
- 中小企業・自治体・大学への普及事例が急増中
オフサイトPPAの位置づけ
- 単価:高圧電気料金の全国平均と同等水準(託送料・小売手数料を含む)
- 化石燃料の価格変動を受けない固定単価が最大の価値
- 2026年4月15日時点で公表案件の件数は前年比大幅増
- 系統接続の待ち期間が課題:適地確保と並行して早期着手が必要
残存する構造的課題
- オフサイトPPA:地域の反対を受けにくい適地確保が困難化
- 特別高圧需要家:電気料金単価が低いためオフサイトPPAコストが相対的に割高
- 地方の中小発電事業者:20年間の運転資金調達が困難
得られた結果
オンサイトPPAは通常電気料金より低コストで20年間固定。オフサイトPPAは通常電気料金と同水準の固定コストを実現。両者を組み合わせることで電力需要の大部分をエネルギー危機から切り離せる体制を構築可能。
他社が参考にすべき点
「まずオンサイトPPAで自社施設の屋根を活用し、次にオフサイトPPAで残余需要をカバーする」という段階的アプローチが現実的。特別高圧の大規模工場は個別試算が必須。地方中小企業は国・自治体の支援スキームを前提に設計すること。