やったこと

西部ガステクノソリューションズは、北九州市・東部ガスと連携し、北九州市内の中学校にフィルム型ペロブスカイト太陽電池をPPA(電力購入契約)モデルで設置した。国内でのフィルム型ペロブスカイト太陽光のPPA商業導入としては初の事例となる。

具体的な手順・工夫

プロジェクトの基本構造:

要素内容
設置容量10.56kW(定格)
設置場所北九州市内中学校
事業スキームPPA(Power Purchase Agreement)
システム運営西部ガステクノソリューションズ
電力供給東部ガス

PPAスキームのポイント: 事業者(西部ガステクノ)が初期費用を負担してシステムを設置・所有・運営し、学校(需要家)は発電した電力を購入する形態。学校側は設備投資ゼロで再エネ電力を使用可能。

フィルム型ペロブスカイトの優位性:

  • 曲面・屋上・壁面など既存の結晶シリコン系では設置困難な場所に対応
  • 軽量・フレキシブルな特性で建物への負荷が少ない
  • 施設の構造強度が十分でない学校建物でも導入しやすい

導入プロセス:

  1. 北九州市・学校・ガス会社・施工業者でコンソーシアムを形成
  2. フィルム型ペロブスカイトパネルの設置場所・仕様を設計
  3. 西部ガステクノが資金調達・施工管理
  4. 東部ガスが発電電力の受給管理・供給を担当
  5. 学校は発電電力を通常の電力料金と比較した料金で購入

得られた結果

  • 国内初のフィルム型ペロブスカイト太陽光PPA商業導入を実現
  • 学校が初期費用ゼロで再エネ電力を導入するモデルの実証
  • 複数機関の役割分担(技術・金融・電力供給)を組み合わせたアライアンス型の実装モデルを確立

他社が参考にすべき点

学校・公共施設・倉庫など「屋根の強度が不足している」「予算がない」という理由で太陽光導入を断念してきた施設こそ、フィルム型ペロブスカイト+PPAの組み合わせが有効だ。エネルギー会社・ガス会社がシステムインテグレーターとして設置・運営・電力販売を一手に担うビジネスモデルは横展開が可能。地方自治体・公共施設の脱炭素化を担当する担当者は、このスキームを参考にした調達仕様策定が有効。