やったこと

カナデン製品サイトが「工場の設備別省エネ施策20選」で、一般財団法人省エネルギーセンターの2019〜2023年度省エネルギー診断(指摘が多い改善項目を集計)を基に、LED照明・空調・コンプレッサ・生産設備・ボイラ・受変電・デマンド管理の7区分20施策を体系化した。補助金活用事例として、北海道の和菓子製造工場が「省エネ・非化石転換補助金」を活用して年間エネルギー使用量を1,004kLから124kL(88%削減)へ改善した実績も示された。

具体的な手順・工夫

①照明設備(3施策)

  • LED灯への更新:省エネ診断で最多指摘項目。蛍光灯・水銀灯→LEDへの更新で消費電力50〜80%削減、CO2削減効果が高く補助金採択率も高い
  • 間引き・不要時消灯:定期清掃で照度を維持しつつ間引き、人感センサで不要時を自動消灯
  • LED誘導灯への更新:24時間点灯が必須の誘導灯は電力の盲点。LED化で90%削減可能

②空調・換気設備(3施策)

  • 設定温度の適正化:冷暖房温度1度緩和でエネルギー・CO2を約10%削減(環境省試算)
  • 高効率機器への更新:空調寿命の目安は10〜15年。老朽設備の更新で大幅改善
  • 室外機・フィルター清掃:定期清掃だけで効率を維持し設備負荷を低減

③コンプレッサ(3施策)

  • 吐出圧力の適正化:不要な高圧設定を下げるだけで設備更新なく即効果
  • エア配管漏れ防止:配管漏れは「動いているだけでエネルギーを消費」する最典型の無駄
  • 高効率機器への更新

④生産設備(3施策)

  • ポンプ・ファン・ブロアのインバータ化
  • 設備の不要時停止(昼休み・交代時間の停止徹底)
  • モータ等の更新

⑤ボイラ・給湯・配管(3施策):配管保温・断熱 / 高効率機器更新 / 空気比の適正化

⑥受変電設備(2施策):高効率機器更新 / 統合と休止

⑦デマンド管理・給排水(3施策):デマンド監視装置の導入・活用 / 給排水インバータ化

補助金活用の補助率:省エネ・非化石転換補助金(SII執行)は事業区分・企業規模により1/2〜2/3補助。

得られた結果

北海道の和菓子製造工場では、補助金を活用して高効率照明・高性能ボイラを一括導入した結果、年間エネルギー使用量が1,004kLから124kLへ88%削減を達成。省エネルギーセンターのデータではLED更新・コンプレッサ圧力適正化・空調機更新の3施策が指摘頻度上位を占めており、この3点から着手する企業が多い。

他社が参考にすべき点

  • まず省エネルギーセンターの省エネ診断(申請で無料)を受けて指摘項目を特定してから補助金申請に使う(根拠データとして評価を高める)
  • LED+高効率空調+高効率ボイラを1申請にまとめると省エネ効果が大きく見え採択率が上がる
  • コンプレッサ吐出圧力適正化は設備更新不要・即実施でき、工数あたりの効果が高い
  • 採択後は「施工→実績報告→補助金入金」のスケジュール管理を担当者に割り付ける(採択後の施工遅延・報告漏れが最多脱落理由)