やったこと
CDP(Carbon Disclosure Project)への回答は毎年夏に締め切りがあり、スコアが取引先・投資家の評価に直結する。アスエネが、CDP対応支援サービスの種類・費用構造・選定基準・4フェーズの実務フローを体系的に解説した実務ガイド。
具体的な手順・工夫
サービス種別の選択
| モデル | 内容 | 適する企業 |
|---|---|---|
| フルサポート型 | 質問解読〜データ整理〜回答文作成まで一式 | CDP初回・社内リソース不足 |
| レビュー・アドバイザリー型 | 作成済み回答のスコアアップ改善 | 前回提出あり・スコア向上希望 |
| 統合支援型 | GHG算定・TCFD・SBT等と一括対応 | 複数開示義務を同時管理したい |
費用構造の理解
- CDP処理手数料(CDPへの直接支払い): 数万円程度(毎年変動)
- コンサルフィー: サービス範囲・企業規模・目標スコアにより大きく変動 → 社内工数コストと外注費用を比較してROI判断する
パートナー選定の4基準
- CDPの公式認定パートナーか
- 業種・企業規模での実績件数
- 算定から開示まで一気通貫サポートか
- コミュニケーション・サポート品質(回答の分かりやすさ・対応速度)
4フェーズの実務タイムライン
フェーズ1(春): 現状確認・スキーム確認・前回回答のレビュー
フェーズ2(春末〜初夏): 支援スコープと工程表をベンダーと合意・データ収集計画を立案
フェーズ3(夏): 社内情報収集・専門家指導による回答ドラフト作成・スコア重視のレビュー実施
フェーズ4(夏〜秋): CDPポータルへ期限内提出・必要に応じた修正対応・次回改善計画の策定
得られた結果
CDP公式認定パートナーに依頼した企業では、独自対応と比べてスコアが1〜2ランク改善するケースが多い。特に「気候変動」セクションのスコアは取引先サプライヤー評価・機関投資家のエンゲージメントに直結するため、投資対効果が高い。
他社が参考にすべき点
- CDP初回回答はフルサポート型で「回答のパターン」を学ぶと次回以降の自社対応力が上がる
- 統合支援型(CDP+TCFD+SBT)は個別発注より工数・コストともに削減できる—複数開示を抱える上場企業は統合型が得
- 「CDP認定パートナーか」は最初に確認すべき必須条件—非認定でも対応可能だがスコア知見の差が大きい
- 春から準備を始めると夏の締め切りに余裕を持てる—多くの企業が7〜8月に駆け込むため、6月末までにベンダー選定を終える
