実装ステップ

  1. 評価対象のプロトコルを選ぶ:バイオマス由来の炭素除去(BiCRS)で使われるプロトコルを対象に、評価を始める。
  2. 18の特徴で点検する:高品質な二酸化炭素除去に重要とされる18の特徴に照らし、プロトコルがどこまで満たすかを確認する。
  3. 強みと弱みを特定する:評価結果から、どの項目が不足しているかを明確にする。
  4. 上位のアプローチと比較する:評価対象の中で最も高いスコアを得たアプローチを基準に、差を把握する。
  5. プロトコルを改善する:差を埋める方向で、プロトコルの設計を見直す。

使うツール・標準

  • BiCRS Benchmark(Clean Air Task Force):オンラインのツール。CATFが公開されているBiCRSプロトコル25件を評価した結果に基づく。
  • 評価の4つの構成要素:バイオマスの生産と輸送、前処理とバイオ変換、長期的なCO2貯留、システム会計。専門家パネルが計94のプロトコル上のアプローチを検討した。

※18の特徴の具体的な項目は記事本文に掲載されていないため、ツールの画面で確認すること。

成功のポイント

  • 評価の結果、バイオマスの生産・輸送、変換、長期貯留の扱いには大きなばらつきがあった。このばらつきは、排出の見落とし、便益の二重計上、除去量の推計誤りにつながり得る。
  • プロトコルは定期的に改訂される。評価は一時点のスナップショットなので、改訂のたびに見直す。

日本企業への適用

  • バイオ炭やBECCSなどのクレジットを購入する企業は、購入前にプロトコルを18の特徴で点検し、調達基準として記録する。
  • 自社で除去プロジェクトを開発する場合は、上位のアプローチと比べて弱い項目を先に補強する設計が効率的。