実装のポイント
マツダと日本通運は2026年5月から、ユーグレナ製バイオディーゼル燃料「Susteo 51」(HVO含有率51%)を使った完成車輸送実証を開始した。既存の車両・給油インフラをそのまま使える点が最大の特長で、ドロップイン燃料による物流脱炭素化の実装モデルとなっている。
具体的な手順
燃料選定と調達 HVO(水素化植物油)51%含有のバイオディーゼルを採用。通常のディーゼルと同等の燃料特性を持つため、車両改造・インフラ更新が不要。燃料供給はNXグループ内のNX商事が手配。
実証ルートの設計 山口県・マツダ防府西浦工場から中関完成車プールまでの往復約12kmを設定。実際の完成車輸送に使うISUZU製キャリアカー2台で1日20往復を実施。
モニタリングと評価 実証期間は2026年5月〜2026年度末(2027年3月末)。燃費データと運用上の課題を記録・分析し、他ルート・他サプライチェーンへの横展開可能性を評価する。
得られた結果
HVO51%の使用により、従来ディーゼルと比較してライフサイクルベースのCO₂排出量を大幅削減できる見込み(ユーグレナ試算では最大50%以上削減)。実証終了後、マツダは完成車輸送・部品物流の他ルートへの展開を検討する方針。内燃機関車両の多様な脱炭素経路として、EV化に頼らない選択肢を実証するモデルケースとなる。