仕組み

バーチャルPPA(VPPA)は、企業の敷地外に設置した再エネ電源の環境価値を取引する契約形態。電力そのものを届けるのではなく、発電による環境価値(CO2排出ゼロの価値)を企業へ渡すことで、企業側の実質的な再エネ利用を実現する。

対象発電所

  • 発電所: ユーラス由利高原ウインドファーム(秋田県由利本荘市)
  • 方式: FIP制度へ移行した陸上風力
  • 連系容量: 51,000kW
  • 営業運転開始: 2015年12月

FIP制度は、再エネで発電した電気を卸電力取引市場などで売電した際、売電価格に一定のプレミアム(補助額)を上乗せする制度。

手順(この事例の流れ)

  1. 発電所の電力を、特定卸供給事業者(アグリゲーター)のユーラスグリーンエナジーが調達する
  2. その電力由来の非FIT非化石証書(環境価値)を、年間約6,000万kWh相当で用意する
  3. トヨタ紡織・東海理化・中央精機の3社(トヨタ系3社)へ、2026年10月1日から環境価値の提供を開始する
  4. 3社合計で年間約26,580トンのCO2排出削減を見込む

得られる結果

3社合計で年間約26,580t-CO2の削減見込み。同社にとってFIP移行済みの陸上風力を使ったVPPAは初の取り組みで、FIT制度からFIP制度への移行が進む中での調達方法として位置づけられている。今後もFIP電源を活用し、VPPAやオフサイトPPAを提供する方針が示されている。