研究の概要
2026年4月の中国自動車市場データ(乗用車)を分析したElectrekのレポート。NEV(新エネルギー車:EV+PHEV)の市場シェアが初めて60%を超え、内燃機関車(ICE)販売が前年比37%減という歴史的な落ち込みを記録した。世界最大の自動車市場における電動化の急加速は、グローバルのEVサプライチェーン・排出量削減実績・部品産業の再編に直接影響する。
主な発見・成果
- 2026年4月のNEVシェア:61.4%(3月47.3%、前年同月51.7%から急上昇)
- ICE販売:前年比**-37%、前月比-33%**
- 中国国産ブランドのNEV浸透率:80.1%(外資・合弁は14.1%のみ)
- 4月トップ10販売モデル中ICEは1車種のみ(Geely Coolray)、残り9車種がEV/PHEV
- 中国製EVの輸出:前年比**+111.8%増**(4月単月)
- BEV単体の前年比成長:+2.4%(全体の急落の中で唯一プラス)
実務への応用
中国市場での電動化急進は、グローバルの自動車OEMおよびTier1部品サプライヤーにとってサプライチェーン電動化対応を加速する最大の外部圧力。日本の製造業でも中国向け輸出部品のEV対応シフトが直近の課題になっている。またGHG排出量の観点では、Scope 3カテゴリ11(販売製品の使用)の排出計算において、中国向け乗用車販売のICE比率が急低下していることをLCA・Scope3算定モデルに反映する必要がある。