実装のポイント
東京都の「企業のScope3(物流分野)対策促進事業」は、荷主企業がSAF(持続可能な航空燃料)やバイオ燃料を使用した輸送を選択する際の追加コストを補助する制度だ。2024年度から航空輸送のSAF利用への助成を開始し、2026年度からは海上輸送のバイオ燃料利用も対象に拡大した。近鉄エクスプレスは3年連続で本事業の貨物代理店に採択されており、制度活用のモデルケースとなっている。
具体的な申請手順
申請資格(荷主企業側):
- 東京都内に本店または支店登記があること
- 実質的に都内で事業を行っていること
補助スキーム:
- 荷主企業が本事業の認定を受けた貨物代理店(航空フォワーダー)と輸送契約を締結
- SAF・バイオ燃料を使用した航空・海上輸送を実施
- 通常輸送との差額(グリーンプレミアム)が補助対象となる
- クール・ネット東京(東京都地球温暖化防止活動推進センター)が窓口
2026年度の対象範囲:
- 航空貨物:SAFを使用した航空輸送
- 海上貨物:バイオ燃料を使用した海上輸送(2026年度から新規追加)
得られた削減効果の試算
SAFは従来の航空燃料に比べてライフサイクルでのCO2排出量を最大80%削減できる。荷主企業のScope 3(カテゴリ4:輸送・配送)の排出量削減に直接貢献する。
近鉄エクスプレスのような認定代理店を利用することで、荷主企業は複雑な燃料調達手続きなしにScope 3削減の実績を積み、サプライチェーン排出量報告に反映できる。