実装のポイント

関西電力の舞鶴発電所(石炭火力)に川崎重工業製のCO2回収装置を後付け設置し、回収したCO2を圧縮・輸送して北海道の地下貯留サイトに圧入する3段階CCS(Carbon Capture and Storage)の実証事業。既存石炭火力を廃炉せずにゼロエミッション化する道を模索する取り組みとして、2027年3月期の本格開始を目指す。

具体的な手順

  1. 回収フェーズ(川崎重工業が主導): 舞鶴発電所の排ガスから専用装置でCO2を分離・回収。ガス処理と圧縮のエンジニアリング技術を活用し、断続的な試験から連続運転へ移行する。

  2. 輸送フェーズ(オフサイト): 液化または高圧圧縮したCO2を、発電所から地理的に離れた貯留サイトへ輸送する「オフサイト輸送」モデル。既存インフラの活用が検討されている。

  3. 貯留フェーズ: 北海道の地下地層への圧入・永久貯留を目指す。将来的にCCS事業者との連携を前提とした設計。

得られた結果

実証開始段階(2025〜2026年)の現時点では、舞鶴発電所での排ガスからのCO2回収試験が進行中。最終目標として「石炭火力発電所のCO2排出量を最大90%削減できる可能性」を検証する。商業規模では数十万トン/年のCO2回収が見込まれ、既存石炭火力のゼロエミッション化に向けた技術的可能性を示す実証となっている。