やったこと
地熱エネルギー企業Fervo Energyが、Googleと396MWの電力購入契約(PPA)を締結した。「次世代型地熱(Enhanced Geothermal System: EGS)を対象としては世界最大規模のPPA」となり、Googleのユタ州データセンターに向けたカーボンフリー電力の24時間安定供給を目的とする。
具体的な手順・工夫
プロジェクト構造:
- 対象施設:ユタ州「Cape Station」EGS GeoCluster
- 稼働予定:2028年
- 初期規模:396MW
- 拡張オプション:2030年6月までに約600MW追加(合計約1GW)
段階的な協業の進め方:
- 2023年 - ネバダ州実証事業「Project Red」開始(小規模実証)
- 2024年6月 - 115MWのPPA(先行契約)
- 2026年9月 - 396MWへ拡大(実証成果を踏まえた大型契約)
EGS技術の特徴(従来の地熱との違い): 従来地熱は温泉地帯への立地依存だったが、EGSは地下深部に人工的な岩石亀裂を作り水を循環させて熱を取り出す技術。場所を選ばず24時間安定した基底負荷電力を供給できる。
得られた結果
ネバダでの小規模実証からユタでの1GW級プロジェクトへのスケールアップを3年で実現。「実証→小規模PPA→大型PPA→拡張オプション」という段階的な開発・調達設計が有効に機能した。
他社が参考にすべき点
データセンター事業者や24時間安定電力が必要な製造業は、EGS地熱PPAを再エネ調達ポートフォリオに加える価値がある。小規模実証から大型PPAへの「段階的スケールアップ」という調達設計と、拡張オプション条項の組み込みが長期エネルギー戦略の参考になる。
