実装のポイント

川崎重工が郡山市富久山クリーンセンター(一般廃棄物処理施設)に設置した**「Kawasaki CO2 Capture(KCC)」**(2026年5月稼働)で燃焼排ガスからCO2を分離・回収し、そのCO2を原料として合成メタンを製造し地域内で循環利用する「郡山モデル」を、環境省令和8年度委託事業として実証する。

事業構造は「はこぶ→つくる→つかう」の3ステップで構成され、CCUサプライチェーンとして完結する。エア・ウォーター東日本、東部ガス、日東紡績が地域パートナーとして参画し、2025年8月締結の5者連携協定を具体化する形で実証を進める。

具体的な手順

  1. CO2回収(はこぶ): KCCで廃棄物処理施設の燃焼排ガスからCO2を分離・回収
  2. 合成メタン製造(つくる): 回収CO2を原料として合成メタン(e-methane)を製造
  3. 地域利用(つかう): 製造した合成メタンをガス事業者(東部ガス)経由で地域内に供給
  4. 地域循環の確認: 回収CO2の地域内完結型利用モデルとしての実現可能性を検証
  5. 実証期間: 令和8年度〜令和11年度(4年間)

得られた結果

  • KCCは「固体吸収法」による低濃度CO2分離・回収技術を採用(ごみ焼却排ガス対象では国内初)
  • 廃棄物処理という地方自治体が既に保有するインフラを活用するため、新規インフラ投資なしに地域CCUを実装可能
  • 同モデルは他の自治体にも横展開可能な「郡山型CCUフレームワーク」として設計されている
  • 将来的に郡山市の脱炭素化実現に加え、同モデルの全国普及を目指す