実装のポイント
INPEXが新潟県柏崎市で進める「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」は、水素の製造から利用までを一貫して行う国内初のプロジェクト。天然ガス(国産・南長岡ガス田)を原料に水素・アンモニアを製造し、製造過程で発生するCO2を東柏崎ガス田(枯渇ガス田)の貯留層に圧入する一連のブルー水素バリューチェーンを実証している。
CO2回収には日揮グローバルとBASFが共同開発した**「HiPACT®」(高圧二酸化炭素回収技術)を採用。高圧状態でCO2を回収できるため、従来技術に比べて回収から圧入までに必要なエネルギーとコストを削減**できる点が最大の特徴。
具体的な手順
- 原料調達: 新潟県南長岡ガス田から国産天然ガスを調達
- 水素製造: 天然ガスから水素を製造
- CO2回収: HiPACT®(高圧回収技術)で水素製造過程のCO2を高圧状態で分離・回収
- CO2圧入: 枯渇ガス田(東柏崎ガス田平井地区の貯留層)へCO2を地中圧入
- 水素発電: 製造した水素を柏崎水素パーク内の発電設備で発電→新潟県内に供給
- アンモニア製造・供給: 水素の一部からアンモニアを製造→県内需要家に供給
得られた結果
- 2026年8月27日より枯渇ガス田へのCO2圧入を開始(国内初の水素・アンモニア製造利用一貫実証)
- HiPACT®技術により、従来技術比でCO2回収〜圧入に必要なエネルギー・コストを削減できる見通し
- 国産天然ガスを原料とすることでエネルギー安全保障の観点でも優位
- 水素・アンモニアの両用途で製造・利用の一貫サプライチェーンを単一プロジェクトで実証
