やったこと
京セラが法人向けに、企業が再生可能エネルギーを調達する5つの方法(再エネ電力メニュー切替・自社敷地内太陽光・自社敷地外太陽光・再エネ電力証書・部分供給制度)の特徴比較と、最もおすすめな初期費用ゼロのオンサイトPPA・オフサイトPPAを詳説したガイドを公開した。
具体的な手順・工夫
企業の再エネ調達5手法の比較:
| 手法 | 初期費用 | 設備所有 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 再エネ電力メニュー切替 | なし | 不要 | 最も簡易。設備導入不要 |
| 自社所有(太陽光) | あり | 自社 | 売電収入あり。完全自社管理 |
| リース(太陽光) | なし | 事業者 | 定額リース料。発電ゼロでも月額発生 |
| オンサイトPPA | なし | 事業者 | 従量課金・電気代削減・非常用電源 |
| オフサイトPPA | なし | 事業者 | 自社敷地制約なし・複数拠点対応可 |
| 再エネ電力証書 | 証書代のみ | 不要 | 設備投資不要。RE100等に証書を使用 |
| 部分供給制度 | なし | 不要 | 複数電力会社から分割調達 |
オンサイトPPAのメリット(大屋根工場・倉庫向け):
- 初期費用ゼロで太陽光設備を電力需要地に設置
- 電気代削減(原油価格変動の影響を受けない固定コスト)
- 再エネ賦課金が不要
- 系統停電時の非常用電源としても機能(BCP強化)
- Scope2排出量の削減実績として温対法・省エネ法に計上可能
オフサイトPPAのメリット(複数拠点展開企業向け):
- 自社敷地の広さ・条件に制約されない(拡張性高)
- 複数拠点に電気供給可能
- 自家消費設備を持てない企業でも大規模再エネ調達が可能
非化石価値市場の動向(再エネ電力証書):
- 2023年度第1回オークションの約定量は過去最高の85億kWh
- 最低価格が0.3円→0.4円/kWhに引き上げ
- 平均約定価格は需給で変動(0.6〜1.3円/kWh)
京セラの特記事例:国内初の太陽光発電による部分供給制度を活用した「再エネ電力供給ビジネス」。オンサイト・オフサイトPPAの双方に対応。
導入の実務ステップ:
- 自社の年間電力使用量・敷地条件(屋根面積等)を把握
- オンサイト or オフサイトを選定
- PPA事業者に発電量シミュレーション・コスト見積もりを依頼
- 省エネ法・温対法での計上方法を確認
- 契約期間(一般的に20年)と中途解約条件を確認
得られた結果
オンサイトPPAは初期費用ゼロで電力コスト削減・Scope2削減・BCP強化を同時実現できる。SDGs・環境経営の観点から再エネ調達に取り組む企業が増加しており、RE100参加・ESG投資対象化への道筋として機能する。
他社が参考にすべき点
工場・倉庫・大型店舗など屋根面積の広い建物を持つ事業者はオンサイトPPAが最適。敷地制約がある場合やスケールが必要な場合はオフサイトPPA。再エネ電力証書(非化石証書・J-クレジット再エネ型)は設備なしで即座にRE100等への実績計上が可能だが、長期的なコスト削減効果は薄い。製造業・流通業・商業施設オーナー向け。
