実装のポイント
従来のシリコン系太陽電池は重量と剛性により設置場所が限られる。フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量・柔軟であるため設置適地を大幅に拡大できる可能性があるが、台風・塩害環境での耐久性が未検証だった。積水化学らが鹿児島県で開始した実証実験はその課題に正面から取り組む。
具体的な手順
実証内容①: 「シート仕様」の施工・耐候性評価 SSF製フィルム型ペロブスカイト太陽電池の金属屋根モデルを「より軽く・より安価に・より柔軟な」シート仕様に進化させた新製品を、鹿児島銀行志布志支店の屋根に設置。南国殖産が施工を担当。
評価項目:
- 耐風圧性能(台風環境)
- 耐塩害性能(海岸近接環境)
- 施工性(従来モデルとの工数差)
実証内容②: 「連続設置仕様」の容量最大化 特殊金具による連続設置仕様も同時実証。屋根面積あたりの設置容量(W/m²)の最大化を目指す。
実証期間・体制
- 期間: 2026年9月4日〜約3年間
- 体制: 積水化学・SSF(製品)、鹿児島銀行(施設提供)、南国殖産(施工・定期点検)
得られた結果
- 鹿児島県初のフィルム型ペロブスカイト太陽電池実証として開始
- 耐台風・耐塩害の定量データ取得を3年で実施(結果は実証期間後に公表見込み)
- 金属屋根以外への適用拡大に向けた施工方法確立が目標
