やったこと

Bureau Veritas CPS(検査・認証大手)が、中国・ベトナム・インド・バングラデシュ等の工場支援実績をもとに「製造業向けサプライチェーン脱炭素化プレイブック」を公開。世界中の製造業が脱炭素要求に応えるための具体的な進め方を体系化した。

具体的な手順・工夫

プレイブックは以下の5ステップ構成:

  1. ステークホルダー要求の把握(なぜ今やるか):CPO(最高調達責任者)の75%が1年以内にサステナブル調達を拡大予定。バイヤーの84%が脱炭素を調達基準の最重要項目とする現状を整理
  2. 市場変化の追跡(何が変わっているか):SBT(科学的根拠に基づく目標)への参加企業が世界で約11,000社。サプライヤーへの排出データ提出要求が急増中
  3. ビジネスケースの構築(自社のメリット):省エネ改修で初期5〜18%、長期的には40〜60%のコスト削減が可能。サプライチェーン排出削減に取り組む企業が計136億ドルのコスト削減を報告
  4. スタート地点の特定(どこから始めるか):デシジョンツリーを使い「エネルギー効率改善か、GHGデータ整備か、サプライヤー管理か」を施設単位で判断
  5. 測定・目標設定(どう管理するか):カーボンフットプリントの計算→ベースライン構築→SBT設定のチェックリストを提供

得られた結果

  • 省エネ改修の早期リターン:5〜18%のコスト削減
  • 長期(複数年):40〜60%のコスト削減
  • 持続可能サプライヤーへの支出増:B2Bバイヤーの49%が実施、68%がさらに増加予定

他社が参考にすべき点

「バイヤーから排出量データを求められてから動く」のでは遅い。今すぐ①自社GHGベースライン計算②省エネ診断③SBT登録の3点を並行して進めることで、調達競争力と操業コスト削減を同時に達成できる。中小製造業こそ早期着手が差別化になる。