やったこと
パナソニック ホームズ・デザインシステムズは、NEDO「グリーンイノベーション基金」の支援を受け、神戸市内の施設に**ガラス一体型ペロブスカイト太陽電池(BIPV)**を設置する実証事業を2026年9月に開始した。天窓(スカイライト)型の採光部分をそのまま発電体として活用する、意匠と機能を両立したアプローチが特徴。
具体的な手順・工夫
- ユニットサイズ: 約900×1300mm(建築モジュールに合わせた規格化)
- ガラス構造: 6mm強化ガラス2枚貼り合わせ(三重ガラス相当の断熱性能を確保しながら発電)
- 設置数: 第一次実証で8ユニット
- 系統接続: 施設の電力系統に接続して実稼働
- 実証期間: 2026年9月〜2029年3月(施工→運用→保守→検証の4フェーズ)
- NEDOの「次世代太陽電池商用化技術開発」プログラムに採択されており、補助金スキームの活用が前提
ペロブスカイトは従来のシリコン型と比べて薄膜化・軽量化・着色が容易で、建材との一体化に向いている。今回のガラス型はさらに意匠性を高め、住宅・商業施設の天窓・ファサード材として代替できる点が強み。
得られた結果
実証は開始直後(2026年9月)のため、最終的な発電量・耐久性データは2029年3月まで収集中。現時点では設置・施工フェーズが完了し、連続モニタリングに入った段階。
他社が参考にすべき点
- NEDO補助金の活用経路: グリーンイノベーション基金「次世代太陽電池」に申請することで実証コストを抑制できる
- 「発電する建材」の設計思想: 太陽電池をオプションとして追加するのではなく、建材そのものを発電体として設計することで、意匠コストとの相殺が可能
- 既存建材との互換: 天窓・スカイライト市場との互換性を保つサイズ設計(900×1300mm)は、他社が同様のBIPV製品を開発・採用する際の参考寸法となる
