実装のポイント
プロロジスが住友林業と共同で構築した「LCA(ライフサイクルアセスメント)活用型脱炭素標準モデル」が2026年6月に日本物流大賞奨励賞を受賞した。物流施設では「CO2排出量の約60%が開発(建設)段階に集中している」という分析から出発し、建設資材・工法の改善を脱炭素の主戦場と位置づけた。
具体的な手順
- LCA算定:建設段階〜運営段階〜解体段階の全ライフサイクルでCO2を定量化
- 資材の低炭素化:プレキャスト工法の採用、リサイクル材・低炭素コンクリート・低炭素鉄鋼の活用(コスト課題あり)
- 運営段階の削減:屋根上太陽光を1.1GW達成(当初目標1GW超え)、IoT技術によるエネルギー管理システム導入
- 環境認証の取得:全新規開発・再開発プロジェクトで環境認証を取得
- Scope3計上:サプライチェーン全体のCO2を含むScope3ベースで2019年比30%削減を2025年度に達成
得られた結果
- Scope3排出量:2019年比約30%削減(2025年度実績)
- 太陽光発電:目標1GWを超える1.1GW達成
- 2030年目標:累計2GWの太陽光発電設備導入
背景
従来の物流施設では運営段階(電力消費)のみに焦点が当たりがちだったが、LCAにより「建設資材のCO2が全体の60%」という見えにくい排出源が可視化された。
