現在postdoc.jpに掲載されているGX関連研究職求人7件を分析した。分野・キャリアステージ・GXサブセクターのデータから、博士人材市場の最新動向を読み解く。

分野構成:工学・化学・材料が過半数を占める

掲載中の7件を専門分野別に見ると、エンジニアリング系が2件(洋上風力・アンモニア燃焼)、化学・材料系が2件(DAC触媒・水素材料)、地球科学・環境系が2件(CCS地質評価・カーボンバジェット解析)、経済・ファイナンス系が1件(トランジションファイナンス)という構成だ。GX実装に必要な技術の裾野が着実に広がっている。

キャリアステージ:博士取得直後が86%

career_stageではearly_postdocが6件(86%)、mid_postdocが1件(14%)と、博士取得直後が大半を占める。ただしAISTの「CO₂貯留地質評価 研究員」はテニュアトラック候補枠を含む。中期的なキャリア安定を視野に入れた数少ない選択肢だ。

GXサブセクター:CCSが最多

gx_subsectorsの分布ではCCS(炭素回収・貯留)が3件と最多。続いて再生可能エネルギー関連が2件(洋上風力・アンモニア混焼)、気候ファイナンスが2件。DAC(直接空気回収)、水素・燃料電池など、カーボンネガティブ分野への需要も増えている。

注目ポジション

理化学研究所(RIKEN)のDAC触媒研究員は、化学・材料系博士がカーボンネガティブ技術の実装段階に直接関与できる希少な機会だ。早稲田大学GI研のトランジションファイナンス研究員はISSB・TNFD等の国際基準整備に関わる実務研究ができる経済学・ファイナンス博士向けのポジションだ。

GX分野の研究職は、博士の専門性が即社会実装に結びつく点が特徴的だ。詳細データはpostdoc.jp/observatory/ および gxhaken.com/overseas-jobs/ で確認できます。